頬側面の形成は,咬合面の形成の時点でfunc-tional cusp bevelを形成しているため,その下の中央部1/3をクラウンに必要な厚み分削除するように形成する. 次に,歯頸側1/3をフィニッシュラインの位置とクラウンの厚みを考慮して形成する.いわゆる3面形成に準じた形成面となる. 下顎の臼歯部は歯冠が舌側傾斜している形態を呈しているため,支台歯も舌側傾斜したような形態にしないとクラウンの適切な厚みを確保できないことから,とくに頬側面のクリアランスを意識して形成する必要がある. 後に舌側面を形成するときに,この頬側面の形成軸を基準に舌側の形成軸が確定するため,概形成の段階で正確に設定しておくことが重要である(図14~16).手順3 頬側面の形成CHECK!!CHECK!!CHECK!!CHECK!!CHECK!!CHECK!!CHECK!!CHECK!!110別冊the Quintessence マイクロスコープ動画88本で学ぶ! 精密補綴処置図14 唇側面形成時の手元.図16 唇側面形成時の拡大視野.図15 唇側面形成時のポジション.Dr.SUGAWARA3章 マイクロスコープ下での支台歯形成
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