ITI Treatment Guide Volume 14
7/8

図39 インプラントを抜歯即時埋入した際の深度は、歯肉マージンから3~4mm以上深くならないように留意し、なおかつ唇側歯槽骨頂および口蓋側歯槽骨頂の下にあることが望ましい。図38 理想的な口腔インプラントの頬舌的埋入位置は、頬側骨に対して少なくとも2mm口蓋側/舌側であり、少なくとも2mmの水平ギャップを確保できるようにする。3章 術前分析と治療計画 即時埋入では、インプラントの頬舌的位置が重要である。インプラントを先端や口蓋骨でしっかり固定させるために、即時埋入インプラントはより唇側に傾斜させて埋入する傾向がある。しかし、唇側に位置付けたインプラントは周囲軟組織の退縮や生理学的合併症のリスクが高い(Testoriら、2018)(図38)。 インプラント埋入深さは最適領域内とし、ボーンレベルインプラントの場合、プラットフォームの位置は補綴装置の粘膜マージンおよび歯肉頂(ゼニス)の位置から3~4mmの深さとする(図39)。 この場合、ボーンレベルインプラントではプラットフォームは唇側および口蓋側骨頂の高さか、それより下部(根尖側)に位置することになる。粘膜マージンの位置をもとにインプラントの埋入ポジションを設計した結果、プラットフォームの高さが唇側/口蓋側骨頂より上部になる場合は、即時埋入は禁忌となり、早期のインプラント埋入プロトコールが推奨される。 インプラントショルダーと隣接天然歯の間は最低1.5mm、2本のインプラントの間は最低3mm離す必要がある。隣在歯に近すぎるインプラントは垂直的な骨量減少と歯間乳頭の高さ減少のリスクを高める(図40)。 理想的には、インプラントの長軸は、最終補綴装置の基底結節(中心窩)または切縁の位置を通るようにする(図41)。ۛс((тҌу((52ITI Treatment Guide Volume 14

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る