図9 抜歯即時埋入した中切歯部のインプラントと切歯管の距離はインプラントの全長にわたって注意深く評価する必要がある。インプラントの水平面CBCT断面図が視覚的にもっともわかりやすい。図10a~f 下顎第一大臼歯部への即時埋入。中隔と先端部の骨が利用可能であったため即時埋入が可能であった。3章 術前分析と治療計画acebdf 欠損した上顎切歯にインプラント補綴を実施する場合、鼻口蓋管と切歯孔はインプラントの計画や手術の際に考慮すべき重要な解剖学的構造である。鼻口蓋管や切歯孔への穿孔や裂開は、インプラントの不具合や出血、神経感覚障害のリスクを高める可能性があるため、避けるべきである。Hamiltonら(2022)は、上顎中切歯の位置にインプラント埋入を通法どおり計画すると、鼻口蓋管までの距離はもっとも歯冠側の部位で0.5mm未満であることを報告した(図9)。 36ITI Treatment Guide Volume 14
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