Dr.マルオの歯科大学では教えてくれないヒト・モノ・カネ・情報
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hapter2 Cマネジメント編都 心住宅街郊外(地方都市)駅 前住宅街田 舎駅 前広い近隣住民勤務している人多い高い低い狭い近隣住民少ない低い低いテナント賃貸土地建物広い狭い近隣住民近隣住民訪問介護少ない低いあり勤務している人多い高い~低い低い土地建物広い(車社会)全住民訪問介護場所による高い~低いおおいにあり▶▶▶7. 大学では教えてくれない開業準備 歯科医院の開業に重要な要素として、「場所」「コンセプト」「自分の強み」 という3つが挙げられます。まず「場所」の選定は歯科医院の成功にかなり直結する要素です。治療を求める患者さんがどの地域に多いのか、またその地域の競合他院の状況はどうか、交通の便は良いかなど、多角的に考慮する必要があります。立地の良い場所を選ぶことは、開業後の集患効率に大きく影響してきます。良い場所はすぐに決まってしまう可能性がありますので、可能な限り自分でこまめに不動産賃貸サイトをチェックし、良い物件があったらたとえ内見できなくても、とりあえず申し込みをしましょう(駅近などのアクセスの良い物件は内見できる状態になる前に決まってしまうことがほとんどです)。業者などが提案してくる空きテナントは、さまざまな業種がスキップした物件の場合もあるので、本当に歯科医院の開業場所として適しているかはよく検討しましょう(図27)。 地方では土地・建物で開業するケースもありますが、今後人口は減少していくことを考慮すると、最初から大規模に展開するのはあまりお勧めしません。また拡張性をもたせたデザインにするなどの工夫が必要です。 次に「コンセプト」を決めましょう。これは歯科医院の個性や特色を示し、何を強みとして事業展開するのかを明確にします。たとえば、小児歯科や矯正歯科など特定の分野に特化することも1つの方法です。また、予防歯科を前面に出し、定期的なメインテナンスを推奨するなど、患者さんにとって選ぶ理由(メリット)を訴求することが大切です。コンセプトやターゲット層が明確であればあるほど、患者さんから選ばれやすい歯科医院となります。82図27 開業地域による特徴駅 前形態テナント賃貸テナント賃貸テナント賃貸集患範囲対象者競 合専門性拡張性 「場所」の選定 「コンセプト」を決めよう開業において重要なポイント場所・コンセプト・強みが大事!

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