非う蝕性歯頸部歯質欠損 NCCL
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1おさえておきたいNCCLに関する基本情報2症例編3主要論文のレビューa図4a〜c NCCLの歯肉側マージンの位置に関するバリエーション.歯肉縁と一致(a),歯肉縁上(b),歯肉縁下(c)の場合がある.3 .NCCLの臨床像29NCCLの形態的分類歯冠側マージンの位置歯肉側マージンの位置くさび状(V字状)明確な角あり図2a〜f NCCLの形態的分類.くさび状(a,b)と皿状(c,d)は,最深部における角の有無ならびに歯肉側壁と歯冠側壁のなす角度によって分類される.また,どちらにも分類できない混合型(e,f)の形態もある.図3a〜d NCCLの歯冠側マージンの位置に関するバリエーション.CEJと一致している(すべて象牙質の欠損)場合(a,b)と,CEJを超えてエナメル質上に位置している(一部エナメル質の欠損を含む)場合(c,d)がある.abcdefabcdbc歯冠側壁歯冠側壁と歯肉側壁がなす角度<90°歯肉側壁皿状(U字状またはC字状)歯冠側壁明確な角なし>90°歯肉側壁混合型NCCLの歯冠側マージンはCEJ付近のエナメル質であることは一緒であるため,違いを生んでいるのは歯肉側マージンの位置である.つまり,NCCLの範囲は歯肉退縮量によって規定されている可能性があり,歯肉退縮と深い関係があることが伺われる. 深さも,探針でようやく触知できる程度から,歯

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