ジルコニア処方箋
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セルフエッチングタイプ接着増強タイプ(セルフアドヒーシブ+ボンディング材併用)セルフアドヒーシブタイプセルフエッチングタイプMDPがプライマーに配合補綴装置の前処理51CHAPTER 6 CAD/CAM冠・ジルコニアクラウンがとれないために接着性能・審美性操作性・経済性図1 コンポジット系レジンセメントの製品編成.ハイエンドモデルとして「セルフエッチングタイプ」,操作性とコスト重視の「セルフアドヒーシブタイプ」,「セルフアドヒーシブ+ボンディング材併用」による「接着増強タイプ」を使いこなしたい.支台歯の前処理図2 接着性モノマーMDP(10-methacryloyloxydecyl dihydrogen phosphate).歯質をはじめ補綴材料との強力な接着強さを発揮するMDPは,セルフエッチングタイプではプライマーに,セルフアドヒーシブタイプではペーストに配合されている製品が多い.MDPがどこに入っているか?セルフアドヒーシブタイプMDPがペーストに配合●一方,ジルコニアは金属酸化物系セラミックスであ③CAD/CAM冠とジルコニアクラウンの基本処理法●補綴装置の処理法は,CAD/CAM冠は主としてシリカ系無機フィラーを含有するレジン系材料から加工されることから,シリカ系セラミックスと同様にシランカップリング処理を必要とする.ることから,シランカップリング処理は必要とせず,代わりにリン酸エステル系モノマーの一種であるMDPによる処理が有効である.MDPが製品のどこに配合されているのか理解しておくことは重要なポイントである(図2).

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