●ロフラゼプ酸エチルがBMSの第一選択薬である。●ロフラゼプ酸エチルは、二次ニューロンのGABAA受容体に作用し、 二次ニューロンの活動電位を抑制する。1橋TRPV1一次体性感覚野大脳視床中脳三叉神経節延髄三叉神経脊髄路核脊髄2 25SECTION 1 バーニングマウスシンドローム(BMS)と舌痛症一次体性感覚野での痛みの知覚 痛みは、末梢神経の一次ニューロン、延髄medulla oblongataや脊髄spinal cordからの二次ニューロン、視床thalamusからの三次ニューロンによって大脳皮質cerebral cortexに伝わり、知覚・認知される(図1-14)。 口腔の痛みは、三叉神経(一次ニューロン)が伝導する。三叉神経脊髄路核で中枢神経系(二次ニューロン)へシナプス伝達する〔☞30ページ MEMO 1-3〕。三次ニューロン二次ニューロン一次ニューロン図1-14 末梢から中枢への伝導と伝達KEY POINTKEY POINTNOTE 1-1薬剤の概要ロフラゼプ酸エチルの疼痛抑制メカニズムロフラゼプ酸エチル錠(メイラックス®錠など)は、ベンゾジアゼピン系抗不安薬である。神経症と心身症に適応がある。急性閉塞性隅角緑内障と重症筋無力症の患者には投与できない(投与禁忌)。痛みの伝導・伝達と抑制性介在ニューロン
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