ここがポイント!綿棒で擦過する際は舌背中央付近を1cm幅のストロークで3往復擦過します.4ab今井実喜生/松村香織/荻野洋一郎/鈴木宏樹低下症と診断します. 検査方法としては,7つの項目のうち代替方法も含めると全部で12の検査方法があり,本項ではそれぞれの項目に該当する検査方法と基準値を示します(巻末付録参照).細菌数の実数とレベルで細菌数を評価します.検査結果は,レベル(1~7)と微生物数が表示されます.レベル4(総微生物数316万個/mL)以上の場合,口腔衛生状態不良と評価します.舌背を擦過する場合は,舌の中央付近を1cm幅で3往復行います.1cm巻末付録CHECK!図18a,b 口腔内細菌カウンタ(パナソニック,モリタ,ヨシダ).滅菌綿棒は専用のプローブに装着し,定圧で擦過する.ヨシダホームページより引用改変26 口腔機能精密検査の項目として,①口腔衛生状態不良(口腔不潔),②口腔乾燥,③咬合力低下,④舌口唇運動機能低下,⑤低舌圧(舌圧低下),⑥咀嚼機能低下,⑦嚥下機能低下の7つの項目があります.そのうち3つ以上の項目が該当した場合,口腔機能①舌背上の微生物数 口腔内細菌カウンタ(パナソニック,モリタ,ヨシダ)(図18a)を用いて,舌背上の微生物数を計測します.滅菌綿棒により舌背を擦過します.一定の圧で擦過できるよう,滅菌綿棒は専用のプローブに装着します(図18b).採取した検体は機器で計測を行い,口腔内細菌カウンタ1.口腔衛生状態不良(口腔不潔)口腔機能精密検査─検査の種類と方法─
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