咬合面のつくりかた
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a図8a,b 初診時の口腔内写真とパノラマエックス線写真.左側の顎関節および筋に痛み,疲労感を認め,うまく咀嚼できないとのことで来院した.臼歯部に多数の不適合修復物が認められ,全顎的に機能と審美を回復したいとの希望があった.f図8f,g バイトプレートとプロビジョナルレストレーションを用いて咬合挙上を行い,顆頭安定位における咬頭嵌合位を確立した.この過程で顎関節および筋症状は改善,消失した.bdegc図8c~e 犬歯関係はAngleのClass2で,前歯部開咬のためにアンテリアガイダンスがまったく機能しない状態であった.また,咬合面および口蓋側面などに酸蝕症による侵蝕が認められ,本来の解剖学的形態が失われるとともに咬合低下が疑われる状態であった(とくに左側が著明であった).56アンテリアガイダンスが欠如している患者での全顎咬合再構成

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