インプラント周囲炎ゼロコンセプト
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acebdfが36)、口蓋に寄るほど舌感が悪くなり唇側にカ図15 口蓋側寄りに埋入してしまった上部構造形態。過度に口蓋側寄りに埋入されると舌感を阻害し発音障害の原因となる場合がある。上部構造は写真のように唇側カンチレバー形態となり清掃性の低下、力学的不利な条件となる(京セラ株式会社FINESIA BL Relios34-10)。図16 頬舌的埋入角度はスクリュー固定ができる埋入角度が望ましい。ンチレバー状の上部構造形態となり、力学的にも清掃性も不利な条件となってしまう。さらに、上部構造のエマージェンスプロファイルが極端な凸形態となり、歯肉退縮が誘発される可能性があることは注意が必要である37)(図15)。   頬舌的埋入角度は、上部構造の舌側でスクリュー固定ができる角度が望ましいが(図16)、唇側歯槽骨の厚みが薄い場合は、フィクスチャー先端が露出し骨再生誘導(guided bone regeneration:GBR)法が必要になる場合もある。   近年は、アバットメントスクリューも角度補正ができるものも発売されているが力学的な観点からも過度の傾斜は避けるべきである(図17)。 3)埋入深度   埋入深度は使用するインプラント(TL/BL)によって異なるがここでは一般的に前歯部で多用されるプラットフォームシフトBLインプラントを用いた場合について解説を行う。   生物学的幅径を考慮し上部構造の唇側歯肉からCHAPTER 3 即時埋入、即時荷重とインプラントの永続性図17 角度補正用ドライバー。FINESIAインプラントで使用できるドライバー(Biaxial screw channel、画像(右)提供:京セラ株式会社)。30°までの角度補正が可能である。157

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