8図26-8、26-9 治癒後4か月における欠損部の唇側面観および咬合面観。 フラップを大きく伸展する理論的根拠は、術中に行われたあらゆる治療決定に対応することである。大きくフラップを伸展することにより、22番を抜歯して2本分の垂直的骨造成を行うか、22番は抜歯せずに歯槽堤増大と歯周組織再生を同時に行うかの両方の選択が可能となる。23番の遠心へ向かって口蓋側の垂直切開が行われ、口蓋側のフラップデザインも適応された(図26-31参照)。図26-10 安全に減張された伸展フラップ(extended safety flap)が形成され、対象部位が露出した唇側面観。 本症例では、22番の天然歯に関する最終決定は処置中に行うことが可能である。動揺度や、唇側と口蓋側の骨高径も考慮すべき重要な要素であった。22番は良好な唇側骨であり、口蓋側の骨高径わずかに減少していた。歯周組織の再生が可能であると考えられたことから、この歯を保存することが決定された(図26-10)。9垂直的歯周組織再生と歯槽堤増大の併用49126
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