図1 Conical Connection implant。NobelActive(図左)、NobelParallel CC(図中央)、NobelReplace CC(図右)。 インプラント治療の目的は、欠損歯列の回復によって、咀嚼、嚥下、発音などの口腔機能と審美の回復、および咬合支持による残存歯の保全と口腔機能の長期安定を図ることにある。そのために、もっとも重要なのがインプラントポジションである。インプラントポジションは、綿密に計画された上部構造物にとって最良なポジションであり、なおかつ、現状の硬・軟組織に対しても最良なポジションでなくてはならない。口腔機能の回復と長期安定のために、最良なインプラントポジションを設計し、正確にそのポジションにインプラント体を設置することによって、インプラント治療の目的は達成される。 近年、デジタルの進化により、インプラント治療においてもそのデジタル化が進みつつある。多くの臨床現場で応用され、ソフトと方法、材料の改良により日々進化し、その良さを臨床で実感できるようになってきている。 今回は、ノーベルバイオケアのデジタルワークフローによるインプラント治療とX-Guideによるインプラント埋入について報告する。 インプラント体は、50年以上前にオッセオインテグレーションタイプのインプラント治療が臨床応用されてから、多くの改良が各社で行われてきた。現在、筆者の臨床では、Conical Connection implantであるNobelActive、NobelParallel CC、NobelReplace CCの3種類のインプラント体ですべての臨床症例がカバーできると考えている(図1)。これらのインプラント体を適正に骨内に配置し、歯肉レベルでのチタンによる中間構造物を介して口腔内ではジルコニアによる上部構造体がスクリューで固定される(図2)。ナノ構造酸化層を有するTiUltra™のインプラント体とともに、近日発売されるN1システムによって中間構造物においてもすべてがナノ構造酸化層を有するMulti-abutment CC、On1 base、N1 baseによって単独歯欠損から多数歯欠損までカバーできる(図3)。 Technology Implant Surgery Guided for and Prosthesis233ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社 PRESENTATION-Digital CASE X-Guideを応用したインプラント埋入手術白鳥清人(歯科医師:白鳥歯科インプラントセンター)はじめに最新のノーベルバイオケアのインプラントシステム
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