Digital Dentistry YEARBOOK 2024
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21図1 世界初の歯科向けパノラマ撮影機 OP1。図2 エンビスタデジタルソリューションの3つの柱。 Envista(エンビスタ)は、米国カリフォルニアに本社を置く、ニューヨーク証券市場上場の歯科専業会社であり、弊社エンビスタジャパン株式会社がその日本法人である。エンビスタジャパン株式会社は、2022年にKaVo(カボ)ブランドからDEXIS(デキシス)ブランドに変更したレントゲン(イメージング)製品、Kerr(カー)の歯科材料製品、Ormco(オームコ)の矯正歯科治療用製品を通じて、歯科プロフェッショナルの皆様の歯科診療の一助となり、患者さまの健康と笑顔に貢献することを使命としている。また、エンビスタファミリーであるノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社も、インプラント製品を日本のお客様へ提供している。 本稿では、エンビスタの中で「検査・診断」を提供するDEXISの新しいソリューションについてご紹介する。 われわれは世界で初めて歯科向けのパノラマ撮影機を製造し、50年以上にわたる経験を積み重ね、いまエンビスタファミリーの中でDEXISブランドとして最新のテクノロジーを搭載させたシステムを歯科医療従事者および患者さまのために提供している。 1946年 パノラマ撮影について報告:Dr. Paatero (Finland) 1961年 世界初の歯科向けパノラマ撮影機 OP1を製造(図1) この「オルソパントモグラフ」という製品名が、パノラマ撮影のことを「パントモ」や「オルソ」と呼ぶ語源となったともいわれている。スティッチング無しのφ20cm x H15cm撮影 顎顔面全体が1スキャンで撮影できるFOV(Field of  デジタルデンティストリ―と総称されるように、歯科界においてもデジタルの発展は目覚ましく、特にデジタルワークフローによるアナログ作業の削減やコンピュータ上での治療計画がしのぎを削っている。そんななか、患者さまの治療に直結するデジタルソリューションの発展にも大きな期待を感じる。 エンビスタは、このデジタル化を体現するために3つの柱をビジョンに掲げている(図2)。「Digitize」:検査診断情報のデジタル化「Personalize」:患者さま個々に応じた診療環境の提供「Democratize」:歯科診療(ソリューション)の普及 患者さまの治療に必要な診療分野におけるソリューションも、Ormco(矯正ブランド)とNobel Biocare(インプラントブランド)が担い、シームレスな連携を目指している。 診療の入り口となる検査およびデジタルワークフローの要になるのが、画像診断である。ここでは、2024年2月に発売され新たにラインナップに加わったOP 3D LX(Pan/Ceph/CT複合機)について紹介する。 Imaging Apparatus216PRODUCT INFORMATION-Diagnostic はじめにブランドの歴史エンビスタが提供するデジタルソリューションORTHOPANTOMOGRAPH™ OP 3D LX

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