世界最強の歯科保健指導 下巻
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それに日常の生活行動(図1-f)すべてがよくなりました。すばらしい!義歯の装着でよくなる話、聞いたことがあります。しかし、ここまでなるのは信じられません。うれしくなります。今では定期的に病院に行くことが楽しみだそうです。どうしてですか? あまりによくなった状態に看護師が驚いてヒソヒソ話をするそうです。その様子を見るのが楽しみだそうです。へえ~! 134世界最強の歯科保健指導〈下巻〉――おもしろすぎて眠れなくなる口腔機能論図1-eが、その後の様子です。 表情豊かですね。下唇の力が強いので転覆力がかかり、下顎の義歯が外れるのでしょう。また、舌のジスキネジアのため数秒に1回の割合で、残された上顎犬歯に向かって舌突出を繰り返していました(図1-b)。 インプラント治療はされたのですか? 担当の心臓血管外科医に照会しましたが、舌のジスキネジアのため無理をしない方がよいとの返答でした。通常でしたら断りますが知人の紹介なのでインプラントを埋入し、義歯を装着しました(図1-c、d)。その後、どうなりましたか? では、ここでクイズです。食べられるようになったからではないのですか? ❶義歯の装着により、 食べられるようになった❷義歯の装着により、体の バランス機能が向上して 歩けるようになった❸その他それだけではない気がします。それも大きな理由の1つでしょう。でも、下顎前歯部にインプラントを入れたことと関係があるように思います。どうして症例1の患者さんは、急によくなったのでしょう? QUIZ1

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