世界最強の歯科保健指導 下巻
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4世界最強の歯科保健指導〈下巻〉――おもしろすぎて眠れなくなる口腔機能論たとえば、舌は……あるいは……●なぜ歯は前歯と臼歯があるのでしょうか?それぞれの時期に次の動きが可能になります。どうして舌運動は、この順番で発達していくのでしょうか?離乳期後期某著名解剖学者は、こう言うんです。喉頭蓋を失っただけでは、誤嚥しません。本書は、筆者が見聞きした雑学や動物学から、あるいは、魚類からヒトに至る進化の過程から、これらの謎について筆者なりに解き明かしたものです。また、これまでに多くの障害児・者の口腔機能を診てきた経験から、筆者なりの推論を交えまとめました。繰り返しますが、本書はかなり独善的な見解もあると思いますが、このような考え方もあるということでご容赦いただければ幸いです。これらの疑問に答えられますか?「喉頭蓋が閉鎖することで食物の誤嚥を防ぐ」とされていますが……。それでは、はじまりはじまり!上下運動から左右運動に変わり、最後に前後運動になってはダメなのでしょうか?ふしぎでしかたありません。●なぜ、乳歯は前歯から先に生えてくるのでしょう?●乳臼歯から生えてきても、よいのではないでしょうか?●ヒトの歯はなぜ、下顎乳前歯から生えるのでしょうか? その必然性は何でしょうか?●局所麻酔の刺入の瞬間には、なぜ息を止めるのでしょうか?このように口の中は、ふしぎ・ふしぎな謎で満ち溢れています。どうやら歯や口腔に対する知識だけでは、これら素朴な疑問の解決には至りません。●舌骨は、頭蓋骨に接することなく浮いています。どうしてでしょうか?先ほど申しましたように、筆者は「なぜ?」を考えることが好きです。わからないことはまず人に聞きます。それでダメなら本で。それでもわからなければ講演会などで専門家に質問をします。それでも納得できなければ、自分の頭で考えるしかありません。おもしろすぎて、眠れなくなる口腔機能論の離乳期前期離乳期中期

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