世界最強の歯科保健指導 下巻
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3まえがき口腔機能については著者なりに勉強してきたつもりですが、本書は都合のよい解釈や思い込みが、かなり多いと思います。そこは、批判的にお読みください。国家試験に合格することは、多くの患者さんを診ていくうえで必要最低限の知識を身につけたことの証。合格することは、歯科医師としてのスタートラインに立つことに他なりません。さて現在、口腔機能発達不全症、口腔機能低下症に関する書籍や講演会が数多くあります。読者も、口腔機能や口腔ケアに関しては何度も勉強され、よくご存じだと思いますので、いまさら筆者が述べる余地はありません。この本を手にとられた方に、お願いがあります。また、いつかあなたと出会う機会がありましたら、「こんな発想もあるのだよ」ということを、ぜひお教え願えればと思っています。でも、社会に出てからの勉強は、少し意味が違います。1つの答えを求めるのではなく、いかに違う答えを見つけるか? そして、その答えを導き出していくプロセスを楽しむ。同時に臨床に役立てる。筆者は“なぜ?”を考える勉強が好きです。  学生時代から“こうだから、こう覚えておきなさい”という勉強は大の苦手でした。そんな勉強法もあるように思います。つばまゆを口の中読まれる前に、唾にためていただき、眉に唾をたくさんつけながらご覧ください。もちろん学生時代の勉強は、知識を得ることが必要です。しかし、口腔機能に関して、疑問点は山ほどあります。まえがき―おもしろすぎて眠れなくなる口腔機能論―

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