○○△×0123a図18 リグロスⓇを用いたフラップ手術後に行った歯の固定.重度の垂直性骨欠損が存在し動揺が2度であった4(a)にリグロスⓇを用いたフラップ手術を行い,術後に暫間固定(b)を行い,手術部位の安静を図った.b表6 歯周基本治療後の歯の動揺度と,歯周組織再生療法の適否および固定の必要性.a:Millerの分類.b:広範な骨欠損が存在するなど,術後の動揺の増加が危惧される場合は固定を行う.動揺度3を示す歯は,周囲の歯周組織が著しく喪失して予後不良と判断されることから,リグロスⓇを用いたフラップ手術などの歯周外科治療の適応から除外すべきである.●なお,術前に固定を実施すると,切開,剥離,縫合といった手術操作が困難になる場合もあることから,手術操作における利便性を考慮し,術前に固定を行なっておくか,術直後に固定を行うか判断する.③歯内−歯周疾患●歯内−歯周疾患(図19)へのリグロスⓇの使用は,歯内治療後に行う.●しかしながら一般に,歯内−歯周疾患では歯槽骨吸収が広範囲に及んでいることから,歯周組織再生療法の適応にならないことが多く,リグロスⓇ単独の治療効果は限定的である.歯の動揺度a歯周組織再生療法の適否術後の固定の必要性必要なし必要に応じてb必要−図19 歯内−歯周疾患.このように歯槽骨吸収が広範囲に及んでいる歯内−歯周疾患は,リグロスⓇを用いたフラップ手術の適応とならない.44
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