歯周組織再生療法ポケットガイド
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dbac失敗しないための症例選び●最近,リグロスⓇ単独では十分な歯周組織の再生が期待できない広範な骨欠損(1壁性骨欠損などの骨壁に囲まれない骨欠損)に対して,リグロスⓇと骨補填材14~16や自家骨17の併用療法の有効性や安全性を評価した臨床研究が行われており,重度歯周組織欠損にリグロスⓇと骨補填材や自家骨を併用することの有益性が示唆されている(図17).●リグロスⓇ投与前に早期接触や咬頭干渉などの外傷性咬合が認められた場合は,術前や術直後に咬合調整や固定を行い,咬合性外傷の回避が必要である.●歯周基本治療後の歯の動揺度と,リグロスⓇ投与を用いたフラップ手術などの歯周組織再生療法の適否,および術後の固定の必要性の関連を表6に示す.動揺度2の場合には,術後の安静と咬合性外傷の回避のため,対象歯の固定が必要である(図18).また,43図17 リグロスⓇと炭酸アパタイトを併用したフラップ手術と術後の歯槽骨再生.6の近遠心部および根分岐部(3度4 図20参照)に骨欠損が認められたため(a),リグロスⓇと炭酸アパタイトを併用投与した(b).術前(c)に比べ投与36週後に6周囲に歯槽骨の再生が認められる(d).②動揺歯(咬合性外傷に対する対応,術前および術後①広範な骨欠損――リグロスⓇと骨補填材の併用の固定)リグロスⓇを適応していいのか? タイミングは?療法

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