失敗しないための症例選び●リグロスⓇの適応症は,歯周ポケットの深さが4mm以上,骨欠損の深さが3mm以上の垂直性骨欠損(図11)となっているが,そのなかでも骨欠損部が骨壁に囲まれた3壁性および2壁性骨欠損では良好な治療成績が期待できる13.●一方,骨欠損部の周囲に骨壁が少ない1壁性や4壁性骨欠損では,リグロスⓇの単独投与による歯周組織再生が,3壁性および2壁性骨欠損に比べて限定的である(図12).●なお,歯槽骨の骨欠損形態については歯科用CTを用いることにより検査が容易になるが,CTが利用できない場合は以下の方法で骨欠損形態の概形が推測できる(図13〜16の症例を参照).クレーター状1壁性図11 垂直性骨欠損の分類.3壁性2壁性4壁性39①高い治療効果が期待できる骨欠損形態と,重度治療対象歯の選択の注意点(この歯にはリグロスⓇを使用しない!)歯周組織欠損に対する対応
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