新版ザ・プロビジョナルレストレーションII
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治療にともなう下顎位の変化緊急処置基礎資料の収集任意のCR問題点の抽出,総合診断,治療計画の立案プライマリー診断用ワックスアップイニシャルプレパレーションICP1stプロビジョナルレストレーション確定的外科処置セカンダリー診断用ワックスアップICP≒CR2ndプロビジョナルレストレーション経過観察CR最終診断用ワックスアップCRファイナルプロビジョナルレストレーションCR最終補綴装置メインテナンス再評価再評価再評価治療の開始プロビジョナルレストレーションの概念17主訴の改善,テンポラリーレストレーション,疼痛の緩和スタディモデル,パノラマエックス線写真,14枚法デンタルエックス線写真,CT検査, 歯科的既往歴,全身的他科既往歴,口腔内検査,歯周組織検査,口腔内咬合検査,模型上咬合検査,歯内療法学的検査,矯正学的検査,口腔外検査,審美的検査不適合補綴装置の除去,う蝕のコントロール,S.R.P.による歯周環境の改善,要抜去歯の抜歯,咬合調整,オクルーザルスプリントによる下顎位の修正・模索,インプラント埋入部位の顎提環境の改善保存不可能歯の抜歯,歯周外科処置,歯周形成外科,インプラント外科処置歯周組織の熟成,生理的機能の安定炎症のコントロールと力のコントロールができているか否かを再評価する.最終支台歯形成を行いリマージングする最終補綴装置と同様の環境・形態・機能をもったプロビジョナルレストレーションを製作するためのワックスアップ.軸面形態による歯周組織との調和の評価,咬合面形態による咬合と顎機能系との調和の評価,6前歯における審美性の評価を行い,最終補綴装置に反映させるファイナルプロビジョナルレストレーションにて付与された機能と形態において,咬合学的安定・構造力学的安定・生物学的調和・審美性のそれぞれが確立されていることを確認し,最終補綴装置の製作を行う力・炎症のコントロールに注意を払い,咬合接触状態や口腔内衛生状態の管理に努め,ロンジェビティーを得るための定期的な管理を行う確定診断保存可能歯の確定,欠損補綴装置種類の確定,連結範囲の決定,インプラント埋入位置の決定保存可能歯の診断,欠損補綴の計画治療ゴールのイメージ歯牙移動の防止,支台歯の保護,咬合環境の改善,咀嚼機能の回復,審美性・発音の回復,確定診断のための診断ツールイニシャルプレパレーション,確定的外科処置による口腔内の環境の変化にともない,治療ゴールのイメージの改善・修正が必要となるセカンダリー診断用ワックスアップを基にプロビジョナルレストレーションを製作し,さらなる炎症・力のコントロールを行う.咬合環境の改善,咀嚼機能の回復,発音機能の回復,清掃性の改善,下顎位・顎関節の安定,歯周組織・インプラント周囲組織のマネージメント審美性の改善,支台歯の予後の判定,連結範囲およびデザインの決定,マテリアルの選択,クロスマウントテクニックへの応用 包括的歯科治療を行っていくうえで基本的な治療の流れを下記の図に示す.これはいかにデジタルの時代となっても変わることのない根幹にあたるものである.包括的歯科治療における治療の流れとプロビジョナルレストレーション

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