図1-1-1 「異常はない,噛めるはず」とされた口腔内の例 図1-1-2 機能的咬合系(functional occlusion system)を構成する3つの要素.[参考文献1より引用.赤字は筒井照子による加筆]Case1-1A(14ページ参照)73歳男性.年を取って噛めなくなった.筋肉の力が加わる高さに硬組織(歯・歯列・骨)がともなっていない.なお,噛めている基準として,咬合力測定器(本書では主にオクルーザー[ジーシー]を使用)による測定にて面積=10〜20mm2,咬合力=体重の10倍Nとする.Case1-1B(15ページ参照)54歳女性.矯正歯科治療によって噛めなくなった.両側顎関節円板障害(非復位性)および変形性顎関節症のため,下顎位と筋肉位が合っていない.Case1-1C(18ページ参照)22歳女性.生活習慣を無視した矯正歯科治療によって噛めなくなった.頬杖や睡眠態癖で下顎を後下方に押しつけて開咬になってしまっていた.₇₇しか当たっていない.歯(歯列)口腔周囲筋全身のバランス脳・中枢咀嚼筋[症例は筒井照子による]顎関節上下顎骨11機能的咬合系
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