DH別冊新人指導BOOK
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 エックス線の入射角を犬歯・小臼歯の接線と平行にすることで、隣在歯の重なりを少なくすることが可能です。コーンは、インジケーターの規定位置よりもやや小臼歯方向へ移動させ、近心方向に向けます。 上顎犬歯は、ちょうど全顎のアーチの曲がり角部分にあり、大臼歯部の撮影と同様に、インジケーター通りにコーンを設置すると犬歯の遠心面(●)と第一小臼歯の近心頬側の豊隆部(●)が重なることがあるからです。顎を下げると位置づけしやすい。72と犬歯と第一小臼歯が重なってしまう。顎を上げると位置づけしにくい。顎を引いてもらい、位置を合わせる 犬歯は、インジケーターに縦方向にIPをセットします。撮影時には、「少し顎を引いてください」と声かけすることで、インジケーターとコーンの位置が合わせやすくなります。IPは犬歯を中心に合わせます。インジケーター通りに沿わせると……Check2上顎犬歯:入射角を犬歯の隣接面に沿わせる

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