DH別冊新人指導BOOK
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者よりスツールの高さを10~15cmほど高くすることで、視野を広く確保でき、術者の動きだけでなく患者さんの変化にも早期に気づき対応することができます。かかとが床につき、背筋もまっすぐ伸びており、姿勢が安定している。のではなく、ポジションを整えることで、直視でも見える範囲が拡がり、得られる情報が多くなります。美しい姿勢が保たれることで、体がぶれずに安定して観察が行えます。そこで、まずはミラーを使用せず、直視で観察するテクニックを身につけましょう。 ここでは、“見えた”をゴールにするのではなく、“姿勢を正して、正しいポジションでリスクの有無を検査できた”を目指します。間違った練習を繰り返しても進歩にはつながりません。正しいポジショニングで繰り返し練習を行うことで、自然とその姿勢が身につき、臨床に活かしていくことができます。練習を行う場合は、事前に勤務先の歯科医師や先輩歯科衛生士に声をかけ、正しく口腔内の観察を行えているかチェックを受けるとよいでしょう。内の真上とします。真上からライティングすると、前歯(口唇側)を明るく照らすことができます。下顎の観察時は基本位置からやや下顎方向に傾斜させ、上顎の観察は、上顎方向に傾斜させ当てます。下顎観察時、ライトを下顎方向に傾斜させると、口腔内が明るく見える。19下顎観察時、ライトを上顎方向に傾斜させるように当てると、舌側が影になりやすい。Check2ライト位置のセッティング ライト位置は観察部位が変わるごとに微調整が必要です。位置調整ができないと、影になる部分が必ず出てきてしまいます。 ライトの基本位置は、患者さんの口腔スツール・ユニットの高さが適切ライト位置が不適切だと……ライト位置が適切だと……

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