c図2-1-13c 12部の嚢胞部分が含まれる範囲で,粘膜骨膜弁の基部が広くなるように切開線をマーキングする.その後,浸潤麻酔を行う.a図2-3-13a,b 12は失活歯で,画像検査では12の根尖と連続する骨吸収性病変を認め,歯根嚢胞と診断した.i図2-3-13i 歯根との付着部以外の剥離を終えたところ.嚢胞壁を介して歯根に触れるため,病変が歯根と付着していることを確認できる.歯根嚢胞と判断できる.h図2-3-13h 骨面から嚢胞を剥離する.歯科用鋭匙か,スペースが狭い場合には写真のようにエキスカベータも有用である.先端が骨面から離れないように剥離するのがポイント.先端が届かずに剥離ができなければ,骨削を追加して届くようにする.3bdfeg図2-3-13d 粘膜骨膜をNo.15メスで切開する.メスは骨面に対して垂直にする.図2-3-13e 骨膜剥離子を用いて,骨膜下で剥離する.図2-3-13f 骨膜下での剥離を終えたところ.正中部には,嚢胞による皮質骨欠損が認められる.図2-3-13g 皮質骨の欠損部からバーで開削し,病変を露出させたところ.62顎骨嚢胞摘出の実際 ~上顎前歯の歯根嚢胞~
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