支台歯形成印象採得プロビジョナルレストレーション歯科技工士への技工指示ポジショニングスプリントの製作装着準備装着咬合調整メインテナンス図4-34a,b 接着性レジンセメント.a:パナビアV5(クラレノリタケデンタル).b:エステセムⅡ(トクヤマデンタル).図4-35a,b ペーストタイプの充填用コンポジットレジン.a:エステライトΣクイック(トクヤマデンタル).b:エステライトアステリア(トクヤマデンタル).図4-36a,b 二液性のセルフエッチングプライマーとボンディング材.a:G2-ボンドユニバーサル(ジーシー).b:ボンドマーライトレスⅡ(トクヤマデンタル).ここ重要!ことで十分な接着力で装着することが可能である(図4-34). しかし,接着ブリッジのポンティック基底面をオベイト型とした場合で同面と軟組織との接触圧が強い場合,タックキュアで余剰セメントの除去を行うと,接着界面が剥がれてしまったり,最悪の場合は除去時に外れてしまう可能性がある.少し長めに光照射を行うことも考えられるが,すると今度は余剰セメントの除去が困難になってしまうことも考えられる. そのため,筆者は接着ブリッジの装着材料には,ペーストタイプの充填用コンポジットレジン(図4-35)に二液性のセルフエッチングプライマーとボンディング材(図4-36)あるいは一液性ワンステップボンディング材(図4-37)を用いている.ペーストタイプの充填用コンポジットレジンは賦形性に優れるため,これをリテーナー部に築盛した際に適切な量を容易に付与できる.また,ペーストタイプの充填用コンポジットレジンは,光重合すなわち光照射するまでは硬化しないので,光照射前に余剰セメントの除去を十分な時間をかけて細部まで行えることが最大の利点である.図4-37 一液性ワンステップボンディング材(スコッチボンドユニバーサルプラスアドヒーシブ,スリーエムジャパン).装着材料の例CHAPTER4 1リテーナーオールセラミック接着ブリッジの治療の実際ababab129接着ブリッジの装着材料としてのペーストタイプの充填用コンポジットレジンの使用は接着時に適量を付与しやすく,余剰セメントの除去の時間も十分に確保できる.
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