○×ba図14a,b bのようにMGJを大きく越して広範囲に部分層弁を形成してしまうと,2枚目の移植片の位置づけが難しくなり,1枚目の移植片のストッパーとしての役割が果たしにくくなるため注意しなければならない. 歯間乳頭部は血液供給が乏しく,さらに無血管の歯面に接しているため,移植した結合組織への血液供給を良好に保てるよう部分層弁にて剥離するのが望ましい. 唇側の剥離範囲は,水平的にはブラックトライアングルをもつ両隣在歯の遠心から遠心までとし,垂直的には水平アクセス切開から歯肉溝切開までの範囲と,水平アクセス切開より2~3mm程度根尖側方向も部分層弁にて剥離しておくとよい.これは唇側に設置する2枚目の移植片への血液供給がより行き渡りやすいように,できる限り唇側フラップで覆うためである.ただし,MGJを大きく越して広範囲に部分層弁を形成してしまうと,2枚目の移植片の位置づけが難しくなり,1枚目の移植片のストッパーとしての役割が果たしにくくなるため注意しなければならない(図14).③唇側部分層弁72水平的剥離範囲は遠心面までMGJ水平的剥離範囲は遠心面まで剥離範囲根尖側方向への剥離は水平アクセス切開より根尖側2〜3mmMGJ剥離範囲図14c 唇側の剥離範囲は,水平的にはブラックトライアングルをもつ両隣在歯の遠心から遠心までとし,垂直的には水平アクセス切開から歯肉溝切開までの範囲と水平アクセス切開より2~3mm程度根尖側方向も部分層弁にて剥離する.唇側の剥離範囲
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