JJED2024
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 無歯顎患者に対して複数のインプラントを用いて上部構造を連結固定するブリッジ形態を「ボーンアンカードブリッジ」という。CAD/CAM技術の進歩により、ボーンアンカードブリッジはメタルフレームを用いたものからジルコニアフレームを用いたものへと変遷を遂げつつある。これはジルコニアのメリット(高い審美性、高い生体親和性、細菌が付着しにくい、高い曲げ強度、など)を活かそうという流れである1~4。これまでは、メタルフレームのほうがジルコニアフレームよりも予後が良いという報告があったが5、最近ではジルコニアフレームのほうが良好な予後を得られるという報告が出てきた6。ただし、ジルコニアフレームを使用し良好な結果を達成するには、フィクスチャーの埋入位置、印象や技工操作に高い精度が求められる。 本症例では、これまで確立されてきたアナログのプロセスに加え、デジタル機器を活用することで、より精度の高い治療を目指したので、そのワークフローを説明させていただく。栫井孝志神戸デンタルアートスタジオ兵庫県神戸市中央区磯上通8-1-3025THE JAPANESE JOURNAL OF ESTHETIC DENTISTRYISSUE 2024Complete zirconia fixed dental prostheses attached to implants placed using a 3D navigation system粟谷英信姫路駅前グランツ歯科兵庫県姫路市南畝町2-50 オーパスビル3階Hidenobu Awaya, DDSGlanz Dental OfficeTakashi Kakoi, RDTKobe Dental Art Studio3Dナビゲーションシステムとジルコニアフレームを用いたボーンアンカードブリッジはじめにComplete zirconia fixed dental prostheses attached to implants placed using a 3D navigation system

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