acbdabcdいる2~4).さらに、自己生体材料であるAFGを用いることは、細粒である骨補填材を造成部に適した形態に賦形することが容易となり、異物反応も生じないなど有用性が高い。 手術当日に自己血を採取する。その際には、凝固促進フィルムの入っていないプラスチック製採血管と入っているプラスチック製採血管を使用する。両方の採血管を遠心分離し、凝固促進フィルムの入っていないプラスチック製採血管からはAFG、凝固促進フィルム入りプラスチック製採血管からはL-PRFが抽出できる(図6)5)。 本再生医療は,2014年11月25日より施行された「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」の第三種再生医療に分類されている.そのため,日本で臨床応用するには,各医療機関にて細胞培養加工施設の手続きをし,許可後に再生医療の提供計画書を委員会へ提出,その後の審査を経て,国から再生治療応用の許可を受けることが必要となっている. 抜歯を伴うインプラント治療では、抜歯窩の周囲骨壁が経時的に吸収しないように抜歯窩を保存すること(ソケットプリザベーション)が必要である。その際には、抜歯と同時または早期に骨補填材などの移植材を充填することで、抜歯窩の保存を行う(図7)。 また、急性炎症を認めず、インプラント体を固定する既存骨が抜歯窩周囲に存在している場合には、インプラント体の埋入と同時に抜歯窩を保存する抜歯即時インプラント埋入術が可能となる。図5 骨再生誘導法。 a:インプラント埋入時の唇側骨不足部。b: 自己血フィブリノゲン(AFG)を付与した骨補填材。c:骨量不足部への骨補填材を充填。d: 骨補填材を吸収性のバリアメンブレンで被覆。図6 AFGおよびL-PRFの抽出。採血後の凝固促進フィルムの入っていないプラスチック製採血管(a)を遠心分離した血液上方部がフィブリノゲン(AFG)である(b)。一方、凝固促進フィルム入りプラスチック製採血管(c)からは中間の白濁部が白血球含有濃縮血小板フィブリン(L-PRF)である(d)。血漿:血清、フィブリノゲン(AFG)赤血球血清フィブリン(PRF)白血球赤血球1043. 抜歯窩保存療法
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