歯科医師患者帰宅患者来院コ・メディカルくすることである4)。清潔領域である手術室の環境表面(床・壁・天井、手術台、無影灯、空調など)を日頃より適切に清掃、清拭、消毒し、清潔に保つことが重要である。感染予防、清潔領域を確保するためには、手術室または手術室に準じた環境を設けることが望ましい。③手術器材の展開(図4) 器械台に滅菌覆布を掛け、滅菌器材を破損しないよう静かに置いていく。滅菌バッグを開ける際は、大きく開封し、滅菌物に作業者の未滅菌手袋が触れ図1 インプラント体埋入手術の当日における歯科医師およびコ・メディカルスタッフの仕事の流れ。図2 個人防具の着用。ないように注意する。④清潔域の管理(表2、図5) コ・メディカルスタッフは、手術室内の清潔域と不潔域の区別を明確にして操作を行うこと。 手術時手指消毒を行い、手術操作に直接携わらない者(外廻り・間接介助者)は、患者の覆布、器械台覆布の裾などへ不用意に接触しないように注意する5)。⑤術者および直接介助者の準備 1)手術時手指消毒 手術時手指消毒は、通過菌の除去と常在菌を減少術前の管理・処置患者の体調の聴取、日常薬服用指示など術前説明が守られていたかの確認など↓バイタルサイン(血圧、脈拍など)の測定↓口腔内診査、口腔内清掃 ↓更衣(手術衣、ヘッドキャップ)、トイレ手術環境の整備器材の準備点滴などの準備↓手洗い、滅菌グローブ、ガウンの装着↓器械台への器材配置、機器への器材装着など(清潔域、不潔域の区分)術中の管理入室 ↓ モニタ装着、静脈確保など↓術野(口腔内および皮膚)の消毒↓ドレーピング↓手術開始インプラント体埋入術↓止血確認し、手術終了図3 手術室内の環境整備。術後の管理術後確認(バイタルサイン、エックス線写真など)術後説明、内服薬の処方手術後の整備器材、廃棄物(ガーゼなど)の点検器材の洗浄、機器の片付け84
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