フラップデザイン
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b1FIG 20b1 歯槽頂に近遠心方向に1直線の切開を加えたのち,両端に頬舌ともに斜め切開を加えて台形状のフラップとした.a1FIG 20a1 歯槽頂から遠心頬側方向へ向かって斜め1本近遠心切開を加える(近心は頬側舌側に縦切開).b2FIG 20b2 インプラントのカバーキャップの周囲に極力隙間が生じないように近心,遠心に縫合針を刺入する.a2FIG 20a2 インプラントのカバーキャップの周囲に極力隙間が生じないように,斜め近心側へ向けて縫合針を刺入する.b3FIG 20b3 カバーキャップの周囲に隙間は生じないが,縦切開部に隙間が生じる.a3FIG 20a3 弁は近心へスライドしながら適合する.隙間は生じない.a1b1く斜め1本近遠心切開とする(FIG 20a).埋入後,片側の弁を斜め近心方向にスライドさせながら縫合・閉鎖することで,カバーキャップと弁との間の隙間を極力小さくする形で,縫合・閉鎖することができる. 近遠心両側に縦切開を加えて台形の弁とした場合には,カバーキャップと弁との間のギャップを閉じようと縫合すると,結果的に縦切開のところでギャップが生じるのと対照的である(FIG 20b).近心遠心近心遠心近心遠心17CHAPTER 1 フラップデザインのバイオロジー遠心遠心遠心近心近心近心展開図の組み立てのイメージづくりの重要性を認識させる弁の具体例②――斜め1本近遠心切開 とくに臼歯部で1回法のインプラント治療を行なうとき,インプラント体埋入後にカバーキャップと弁との間に,大きなギャップが生じることは気になるところである. たとえば,下顎臼歯部の歯槽頂部に近心から遠心へ向けて切開を加え,やや斜め頬側方向に緩やかな曲線を描斜め1本近遠心切開と,台形状切開の比較(インプラント症例)

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