ITI Treatment Guide Volume 13
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3.3 症例定義abcd 概略化された臨床およびX線診断基準に基づいて、以下の症例定義が、2017年の歯周病およびインプラント周囲疾患に関するワールドワークショップ(Berglundhら、2018a)で合意された。これらの症例定義は、臨床診療および疫学研究で使用できる。 健康なインプラント周囲組織の症例は、以下の要件を満たす必要がある(Berglundhら、2018a)(図8)。・炎症の臨床的徴候がない・弱圧プロービングで出血および/または排膿がない・以前の検査と比較してプロービングデプスの増加がない・初期の骨リモデリングに起因する歯槽頂骨レベルの変化を超える骨吸収がない プロービングデプスはインプラント位置の粘膜溝の高さに依存する。インプラント埋入の深さと軟組織の厚さにより、プロービングデプスの範囲が健康なインプラント周囲組織と一致するのかもしれない。健康なインプラント周囲組織を示すのは、プロービングデプス自体ではなく、炎症の臨床的徴候(BOP)がないことである。健康なインプラント周囲組織は、さまざまなレベルの骨に支持されたインプラントの周囲に存在する可能性がある。図8a~d 健康なインプラント周囲組織。健康なインプラント周囲組織に囲まれたインプラント支持補綴装置の臨床およびX線写真。プロービング時の出血(BOP)、発赤または腫脹はない。Prevention and Management of Peri-implant Diseases153.3.1 健康なインプラント周囲組織3.3 症例定義

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