イラストレイテッド 安全・安心・確実 根面被覆術
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縫合(移植片の固定・歯肉弁の縫合)切開CHAPTER 3 結合組織移植片を用いたCoronally positioned flap歯肉弁移動量が少ない場合(<3mm),歯肉退縮量(赤矢印)と歯肉弁の歯冠側移動量(青矢印)を同じに設定することで,歯肉弁で結合組織移植片を完全に被覆できる.縦切開を加える場合は血液供給を考慮して歯肉弁の基底部が大きくなるようにややハの字型になるように設定する.歯肉歯槽粘膜境(MGJ)を3〜4mm根尖側まで越えて切開を行い,部分層弁を形成する.この際,パーフォレーションをしないように注意を要する.歯間乳頭部結合組織からの血液供給が得られるように,メスやティッシュニッパーで歯間乳頭部の上皮組織を一層除去する.歯肉弁に緊張力が加わることなく歯冠側移動ができるかがポイント.移植片の固定.吸収性縫合糸を用いて懸垂縫合で移植片を固定する.その際,根面と移植片を厳密に接するように注意する.血液供給結合組織歯肉歯槽粘膜境39

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