口腔漢方処方早わかりガイド
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2章 歯科で処方頻度の高い漢方薬32種47no.3胃部の停滞感や重圧感、食欲不振のあるものの次の諸症:急性胃炎、二日酔い、口内炎効能効果製造番号120黄連湯(おうれんとう)カラスビシャク(サトイモ科)の塊根。鎮静、鎮咳、鎮吐、抗アレルギー、抗ストレスに作用。臣薬半夏(はんげ)黄連(おうれん)オウレン(キンポウゲ科)の根茎。鎮静、抗痙攣、下痢の抑制、抗炎症、免疫賦活に作用。君薬ウラルカンゾウ(マメ科)の根。鎮静、鎮痙、鎮咳、抗潰瘍作用、肝機能改善、抗アレルギー、ステロイドホルモン様などに作用。佐薬甘草(かんぞう)トンキンニッケイ(クスノキ科)の若枝。発汗、鎮静、鎮痙、抗血栓、抗炎症に作用。臣薬桂皮(けいひ)ナツメ(クロウメモドキ科)の成熟果実。食欲不振、疲れやすい、不安、動悸、抗アレルギー、抗ストレスに作用。使薬大棗(たいそう)オタネニンジン(ウコギ科)の根。抗ストレス、抗疲労、強壮、脳血流増加、血糖調整、抗炎症・抗アレルギーに作用。佐薬人参(にんじん)ショウガの根茎。健胃、温熱などに作用。臣薬乾姜(かんきょう)尿量減少、やや便秘がちで比較的体力のあるものの次の諸症:黄疸、肝硬変症、ネフローゼ、じんましん、口内炎効能効果no.4製造番号135茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)カワラヨモギ(キク科)の葉茎。消炎、炎症性滲出、解熱、胆汁分泌促進に作用。君薬茵陳蒿(いんちんこう)コリンクチナシ(アカネ科)の果実。胆汁分泌促進、止血、消炎、鎮静に作用。臣薬山梔子(さんしし)ダイオウ(タデ科)の根茎。瀉下、抗菌、抗炎症、鎮静、不眠、肝機能改善に作用。佐使薬大黄(だいおう)構成生薬構成生薬

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