インプラント YEARBOOK 2021
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DIOデジタル株式会社DIOデジタル株式会社DIOデジタル株式会社● はじめに 近年,インプラント補綴装置はスクリュー固定が主流となってきている.その理由として持続的な顎骨の成長にともなう天然歯とインプラント補綴装置の咬合接触の問題と,インプラント周囲炎への対応が挙げられる.トラブルが起きた時に,補綴装置を破損することなく安全に外せるためである1).しかしながらスクリュー固定の場合,セメント固定に比較して臼歯部では中心窩に,前歯部では舌側にアクセスホールがくるように埋入する必要があり,よりシビアな位置決めが要求される2).そのため多くの症例では,サージカルガイドの併用が有効であるといえる.本稿では,PET(Partial Extraction Therapy)3)あるいは垂直的GBR(段階法)の症例に,DIOデジタル社のDIOnavi.システムとUV Activeインプラントを用いた2症例を供覧する.● DIOnavi.システムの特徴 DIOデジタル社のガイドシステム「DIOnavi.」は,オートマチックにあらかじめ決められたドリル手順と最終の位置決めを遵守することにより,適正なポジションにインプラントを埋入することができる.DIOインプラントのコネクションはコニカルシール機構のHex構造を有しているため,この位置も正確に反映できるようガイドに工夫が施されており,ガイドスリーブとインプラントコネクターのインジケーターの位置を一致させることにより,シミュレーションどおりにHexを位置づけることが可能となっている(図1).そのため,症例によっては即時暫間補綴を装着することもできる.● UV Activeインプラントと 光機能化DIO UV Activator2についてUV Activeインプラント このたび,DIOデジタル社から「UV Active」が発売された(図2a).専用の石英アンプルに梱包されおり,パッキングの一部を開封し,アンプルごとDIO UV Activator2(図2b)に充填する.アンプルにはUV照射が届く工夫がなされており,インプラントモーター装着前にインプラント体に触れることPETあるいは垂直的GBRにDIOnavi.システムとUVActiveインプラントを用いた症例報告石倉 千尋 Chihiro Ishikura石川県金沢市:なぎさ歯科クリニック副院長日本歯内療法学会,5-D Japan船登 彰芳 Akiyoshi Funato石川県金沢市開業:なぎさ歯科クリニック理事長日本口腔インプラント学会,米国歯周病学会,米国インプラント学会,ヨーロッパインプラント学会,ヨーロッパ審美学会Aliate member,5-D Japanファウンダー201201

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