保険診療でできるメタルフリー修復治療
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46Part3 CAD/CAM冠を臨床に生かすにガイドグルーブ間の歯質の削除を行うようにする。さらに線角や隅角を丸める際には、専用のダイヤモンドポイントを使用するとよい(図6、7)。3.支台歯形成の実際 適切な支台歯のイメージなくして適切に支台歯形成を行うことは不可能である。支台歯形成の準備は三次元的なイメージトレーニングがすべてである。支台歯の三次元的なイメージおよび術式について以下に解説する。1)適切なクリアランス 支台歯形成を行う前に、適切な支台歯形態について三次元的なイメージを十分に理解する(図8)。咬合面は1.5~2.0mm以上、軸面は1.5mm以上、マージン部は1.0mm以上にする。クリアランスを確認するためにシリコーンインデックスを製作・使用することによって、クリアランスの確認が容易となりクリアランス不足を防ぐことに役立つ。図6 線角・隅角に丸みを付与する。図7 専用のダイヤモンドポイントにて線角・隅角に丸みを付与する。図8 必要とされるクリアランス。三次元的なイメージを理解することが必要である。

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