デンタル エステティック コンセプト
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1歯肉審美の捉え方図3-1-13 健康な歯周環境と正常な排列のなかで、歯間乳頭は平均して歯冠長のおよそ40%程度の高さを占めている。また、歯肉頂(Gingival Zenith Point)から歯間乳頭までの高さを計測すると、近心の歯間乳頭(Mesial Papilla Proportion)よりも遠心(Distal Papilla Proportion)の方が高い位置にある。また、統計から前歯群のなかでは側切歯-犬歯間の歯間乳頭の高さがもっとも高くなる(参考文献24から引用して作図)。図3-1-12 歯‐歯肉‐歯槽骨の解剖学的関係(Kois JC22、本図は参考文献23より引用して作図)。6.歯間乳頭の解剖学的構成 ここでは、歯間乳頭のもつ解剖学的構成について触れてみたい。1994年、Kois JC22は歯肉縁から骨頂までの垂直距離をDentogingival Complexと称し、健全な歯周組織の距離関係について報告している。歯間乳頭‐歯肉縁:5.5mm唇側歯槽骨‐隣接歯槽骨:3.5mm歯間乳頭‐隣接歯槽骨:4.5~5.0mm歯間乳頭‐CEJ:3.0mmFGM5.5mm4.5-5.0mm3.0mm3.0mm3.5mmCT (1.0mm)JE (1.0mm)ST (1.0mm)CEJBC40%38CIDPPPapilla Proportion(%)Tooth GroupMPPLICA3940414243444546 また、2009年にChu SJら24によって上顎前歯部歯列における歯間乳頭の割合が報告され、2010年にはStappert CF25が上顎前歯部歯列の隣接面コンタクトエリア(PCA)について報告している22。119

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