デンタル エステティック コンセプト
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Chapter 1 審美修復治療に求められる補綴コンセプト図1-1-4j 最終的な切縁ポジションが決まったところでイニシャルプレパレーションへと進む。修復装置の厚みがかなり薄くなってしまうため、切縁エリアの形成量は必然的に多くなってしまっている。図1-1-4l 形成後、ファイナルプロビジョナルレストレーションへと移行した。図1-1-4k 本症例はラミネートベニアでの修復も検討されたが、舌側の酸蝕と垂直被蓋量、アンテリアガイダンスなどを考慮してクラウンを選択することとなった。しかしながら、修復装置の強度と接着環境を考慮しながら最低限の形成量にとどめている。図1-1-4m ファイナルプロビジョナルレストレーション。モックアップの評価をもとに形態の修正を行っている。図1-1-4o 支台歯色の反映と色調再現性を考慮して、IPS e.max Press HTインゴットを選択し築盛を行っている。図1-1-4n 最終補綴装置の設計。プロビジョナルレストレーションからの精密な移行と、薄くなる切縁強度を確保するためフェイシャルカットバックデザイン(Chapter 2-3参照)を採用した。図1-1-4p 装着された最終補綴装置。プロビジョナルレストレーションからの精密な置換が行われている。図1-1-4q 最終的な顔貌との調和。14

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