歯科医師・歯科技工士のための最新ラミネートベニア ─現在の到達点─
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136Chapter 3 ラミネートベニアテクニック ラボサイド編3.レイヤリング法によるプレスセラミックスのラミネートベニア製作 患者は30代女性。₁₁₃の補綴のやり替えと₂₂の審美改善を主訴に来院された。下顎の歯列が左側に変位しており咬合に問題のある患者だったが、矯正治療は受け入れていただけなかったことから上顎前歯部のみの補綴治療となった。 患者の要望の確認と治療のプランニングのため、診断用ワックスアップとシェルテックで最終的な補綴形態と₂₂をラミネートベニアで製作可能かを確認した結果、側方運動時に₂₂がガイドしないよう切縁側を1.5mm削合してラミネートベニアで対応することとなった。診断用ワックスアップ図18a、b 診断用ワックスアップを行い、22がラミネートベニアで製作可能かを確認した。ba初診時図17a、b 初診時の正面観(a)と側方面観(b)。ba支台歯形成図19a、b 支台歯形成後(a)。22の変色が強く、このままではマスキングしきれずに明度低下の原因となることから、ホワイトニングを行って補綴装置製作が可能な程度まで変色を抑えてから印象採得に移行している(b)。ba

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