歯科医師・歯科技工士のための最新ラミネートベニア ─現在の到達点─
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48Chapter 2 ラミネートベニアテクニック チェアサイド編 図6eに、術後の状態を示す。前歯欠損部にインプラントを用いることなく治療を完了した(歯科技工担当・間中道郎氏)。 術後6年経過時を図6fに示す。引き続き良好な状態を保っている。4)著しい咬耗歯をラミネートベニアで治療する際の注意事項 引き続き、著しい咬耗歯をラミネートベニアで治療する際の注意事項を示す。図7に示す本症例では、咬合再構成により咬合不全改善に取り組みつつ、激しい咬耗により短くなってしまった₁~₂に対し、ノンプレップベニアで形態回復を図っている。装着時の状況を図7dに示す。 このケースにおいてもっとも注意しなければならないポイントは、いかにしてここまで歯が減ってしまったのかということである。筆者はその原因がブラキシズムと歯科治療にあると予測し、可及的に歯を削らないプロビジョナルレストレーションを用いて咬合再構成を進めながらトライアルセラピーを行った。そして18ヵ月のトラClinical Challenge in Interdisciplinary Maxillofacial-dental TherapySimplifying Complex Restorative Dentistry図7d 完成したノンプレップベニアと、その装着時。Clinical Challenge in Interdisciplinary Maxillofacial-dental TherapySimplifying Complex Restorative DentistryTrial Therapy 18monthFinal RestorationFirst VisitRemoveMinimal Invasive図7e 完成したノンプレップベニアと、その装着時。著しい咬耗歯をラミネートベニアで治療した症例図7a~c 初診時口腔内写真。cba

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