歯科医師・歯科技工士のための最新ラミネートベニア ─現在の到達点─
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⑨湯浅直人27担当歯科医師:大谷一紀先生補綴部位/装置の種類/材料:₁₁/PLV/スーパーポーセレンAAA、₁/支台歯型PFZ/ノリタケ カタナ ジルコニアHT、セラビアンZR(ともにクラレノリタケデンタル)症例解説:患者は30代、女性。前歯部残存歯のブリーチングにより不調和となった補綴装置の色の改善を希望し来院。旧補綴装置と同じくクラウン・PLVでの再修復となった。支台歯色、補綴装置の種類と補綴装置の厚みが異なる状態での両側中切歯補綴装置の同時製作は色調和の難度が高まるため、まず₁の色と形を再現したPFZクラウンを製作し、その後同一素材で2枚のPLVを製作、すべて同時に装着した。形態については患者が治療前の天然歯の形態を希望したため、保管していた治療前のスタディモデルを参考に、患者本来の天然歯形態を模倣して再現した。色調和の難度を下げるためにPFZを中間構造としたPLV症例4図4 術後の口腔内正面観。図5 術前の状態。1にPLV、1にアルミナコーピングを使用したセラミッククラウンが装着されている。周囲歯のブリーチングによる色の不調和が認められる。図6 旧補綴装置を除去し、再形成が完了した状態。図7 完成した支台歯型PFZと2枚のPLV。図8 1に支台歯型PFZを装着。この後PLVを同時に装着した。5768

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