34434418 | フラップ進展デザインによる垂直的骨増生術下顎前歯部における垂直的骨増生術下顎前歯部の再建には、唇舌両側フラップの可動性を必要とする。唇側フラップのみの可動性では、臨床的に良好な結果は得られない。フラップに張力がかかった状態であると、縫合部から早期のメンブレン露出が生じるため、この領域においても舌側フラップの操作を安全かつ効果的に実施することが不可欠である。図18-9に下顎前歯部における垂直的骨増生術の代表的な症例を提示する。図18-9 (a)外傷による下顎前歯部垂直的骨欠損唇側面観。(b)両下顎側切歯舌側と唇側の骨吸収が認められたため両下顎側切歯を抜歯した。(c)骨膜切開により厚い結合組織が認められる。(d)マイクロサージカルインスツルメント(Mini Me)によるフラップの伸展。(e)舌側フラップの伸展、唇側面観。(f、g)多孔性のd-PTFEメンブレンを2本のチタンスクリューと1本のチタンタックで舌側に固定した。(h)ウシ無機骨細片と自家骨を混合。(i)固定化されたメンブレン唇側面観。(j)PTFEメンブレンをコラーゲンメンブレンで被覆した。(k)テンションフリーでフラップを閉鎖。(l)術後2週間での治癒状態。(m)9ヵ月後、良好な再生骨が認められる。abcdefghijklm
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