集まれ!訪問歯科衛生士ビギナーズ在宅口腔衛生管理スタートブック
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Chapter8 歯科衛生士が行う基本的な口腔ケア技術表8-1 タイプ別口腔保湿剤を用いた粘膜ケアの手順中継”するのです。そうして次に起こりうることを予測してもらうことで患者さんの不安を軽減させるのです。口腔ケアの後は、次の手順を行います。⑦口腔内の観察⑧バイタルサインの確認⑨口腔の痛みや違和感、不快な部分の有無の確認⑩口腔内状況と注意事項の伝達図解! 口腔ケアのテクニック 有友たかね ここからは、口腔ケアの各工程について写真を中心に解説します(表8-1、図8-1~3)。口腔保湿剤使用の判断やケースレポートについては、Q18をご参照ください。1 口唇と口唇の内側に口腔保湿剤を塗布する2 口唇が伸びやすくなったところで、頬側の歯肉や頬粘膜に塗布する3 舌側の歯肉や舌に塗布する4 口蓋に塗布する5 頬側から拭き取る6 舌側や舌を拭き取る1 口唇と口唇の内側に口腔保湿剤を塗布する2 舌の中央付近にスプレーする3 患者さんに舌で広げるように促す※患者さんが機能的に難しいのであれば、頬粘膜などにスプレーし、スポンジブラシなどで塗り広げるa ジェルタイプb スプレータイプ1 頬側スポンジブラシの動かし方のポイント図8-1 スポンジブラシを用いた粘膜ケア頬側面を拭き取る。奥から手前に術者の手首を返すようにするとスポンジ部が半回転して食渣や唾液を絡め取ることができる。a2 舌側頬側と同様に奥から手前に動かす。舌小帯に気をつけて、前歯部舌側面を拭き上げながら、口腔外へ出す。3 舌上頬側・舌側と同様に奥から手前に動かす。左右に動かす場合は中央から外へ動かす。aab頬側面を4分割し、下唇小帯を引っかけないように注意し、小帯前でスポンジを引き上げる。上顎の頬側面も同様に行う。bc頬小帯に気をつけて、力を抜きながら手前に引く。d矢印の方向で、(a)奥から(b)手前に引くように動かす。手首の返しに注目。上唇小帯を引っかけないように注意する。奥からa手前に引いて、口腔外へ出すb89

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