歯周再生療法を成功させるテクニックとストラテジー
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adbecfCHAPTER 7 根面被覆術bilaminar techniqueによる複数歯の根面被覆術FIG 10a ₃₄にMillerの分類class 1, Cairoの分類 recession type 1の歯肉退縮を認めた.審美領域であり角化歯肉幅は2mm以上存在していたため,結合組織移植片をカバーフラップで完全被覆するbilaminar techniqueを選択した.FIG 10d カバーフラップ内面には減張切開を加え,テンションフリーで歯冠側移動した.FIG 10b フラップを剥離し,根面のデブライドメントを終えた状態.退縮した₃₄部と隣在歯の歯肉レベルには高低差があり,フラップを十分に歯冠側移動させるためには,縦切開が必要と判断した.FIG 10e 術後1週の状態.良好に治癒している.FIG 10c 結合組織移植片を口蓋から採取し,試適した状態.FIG 10f 術後1年6か月.歯肉が成熟し,周囲と調和している.263

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