歯周再生療法を成功させるテクニックとストラテジー
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0.35±0.15(100%)0.60±0.20(100%)0.10±0.05(52.4%)0.25±0.20(90.5%)LDBM0.45±0.20(100%)0.60±0.20(100%)0.35±0.50(48.1%)0.30±0.15(75.0%)LDBM0.15±0.05(16.7%)0.70±0.25(100%)1.00±0.35(100%)0.15±0.05(73.8%)LDBM0.15±0.05(38.5%)0.65±0.30(100%)0.85±0.25(98.1%)0.20±0.10(67.3%)LDBM根分岐部直下2mm根分岐部上1mm根分岐部下顎第二大臼歯根分岐部直下2mm根分岐部上1mm根分岐部下顎第一大臼歯根分岐部直下2㎜根分岐部上1㎜CHAPTER 5 部位特異性を考慮した歯周再生療法FIG 6 日本人の下顎大臼歯の歯根形態.根分岐部上1mm,根分岐部直下2mmにおける断面形態を示す.数値は陥凹距離(mm),( )内は頻度を示す.*参考文献12~14より引用・改変TABLE 8 下顎大臼歯部の歯周病学的特徴.❶複根歯で,根が2根,あるいは3根に分岐している(FIG 6).❷₇は₆に比べて根分岐部の位置が低く,ルートトランクが長い.❸頰舌的に長い楕円形/瓢箪形❹₆の遠心根は2根に分岐していることがある.❺₇は角化歯肉(付着歯肉)が少ない場合が多い❻エナメルプロジェクションの発現率は高く(₆,₇の頰側約40%,₆の舌側約25%), MastersとHoskinsによる分類2度・3度は根分岐部病変の原因となりやすい9,10.❼₇は樋状根や単根歯が約30%の割合でみられる11.❽埋伏智歯などの影響で,第二大臼歯遠心面に垂直性骨欠損が生じやすい8.180下顎大臼歯下顎大臼歯部の歯周病学的特徴(TABLE 8) 下顎大臼歯は,プラークを取り残しやすい部位であり,咬合性外傷が関与しない場合でも,垂直性骨欠損が生じることが多い.下顎第二大臼歯遠心部は埋伏智歯の影響で根面がプラークに汚染されていることが多い.埋伏智歯の抜歯後に遠心部根面の廓清が適切に行われていない場合,垂直性骨欠損が生じることが多い8.また,第二小臼歯〜第一大臼歯間,第一〜第二大臼歯間は,歯間部

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