歯周再生療法を成功させるテクニックとストラテジー
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acbdeCHAPTER 3 歯周再生療法のテクニカルポイント剥離に必要な器具FIG 3a TGOチゼル(Hu-Friedy).FIG 3b 骨膜剥離子(Martin,茂久田商会).FIG 3c スピアーシェイプナイフ(Hu-Friedy).FIG 3d マイクロ起子(Martin,茂久田商会).両頭になっている.FIG 3e マイクロ剥離子(Martin,茂久田商会).両頭になっている.72歯間部切開 「歯間乳頭部の切開」は,基本的には「simplied papilla preservation technique(SPPT)4」を用いるが,軟組織の一次性創傷治癒を獲得するために,状況に応じて種々の歯間乳頭保存術で対応する(CASE 1b, 歯間乳頭部における種々の切開法については,87ページを参照). また,乳頭部組織は細くて繊細であるため,マイクロブレード(FIG 2)などを用いて慎重にフラップの形成を行う. 術中は,生理食塩水を間欠的に注水して,乳頭組織を湿潤状態に保つよう注意する.STEP 3 剥離 フラップの剥離は,骨欠損部から離れた部位の歯肉溝,あるいは縦切開の歯頸部あたりから,小さなチゼル「TG-Oチゼル」(Hu-Friedy,FIG 3a)から用いて始める(CASE 1c1). 2〜3mm程度歯槽骨が露出したら,剝離子または大きなチゼルを用いて剝離を進める(CASE 1c3). フラップを歯冠側に移動させる場合は,MGJを超えて剝離を行い,フラップ内面の粘膜部に減張切開を行う.

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