DIGITAL DENTISTRY YEARBOOK 2020
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28selected article from IJCdin vitroでの現在の口腔内スキャンシステムの全顎および部分歯列での印象の精確性A. Ender*1, M. Zimmermann*2, A. Mehl*3*1PD Dr. med. dent. Andreas Ender*2Dr. med. dent. Moritz Zimmermann*3Prof. Dr. med. dent. Dr. rer. hum. biol. Albert Mehl*1-3Division of Computerized Restorative Dentistry, Clinic for Preventive Dentistry, Periodontology and Cariology, Center of Dental Medicine, University of Zurich, Zurich, Switzerland<翻訳>鳥井克典/柴田駿亮/末瀬一彦(大阪歯科大学)キーワード:口腔内スキャナー、デジタル印象、従来型印象法、精確さ、精度、真度抄録目的:口腔内スキャナー(IOS)は、患者からデジタル歯科模型を直接採得するために広く使用されている。そして、毎年のようにIOSの改善が行われている。この研究の目的は、in vitroの模型での全顎および部分歯列での印象採得において、新しいIOSデバイスと従来のIOSデバイスの精度を評価することである。材料と方法:長石系セラミック材料で作られた歯を排列したカスタム上顎全歯列模型をマスターモデルとして使用し、リファレンススキャナー(ATOS III Triple Scan MV60)を用いてデジタル化した。ポリビニルシロキサン(PVS)素材(President)を使用した従来の印象法の1つをコントロール(CO)とし、異なるハードウェアおよびソフトウェア構成を含む8つのIOSデバイス(TRn:Trios 3、TRi:Trios 3 insane、CS:Carestream Dental CS 3600 、MD:Medit i500、iT:iTero Element 2、OC4:Cerec Omnicam 4.6.1、OC5:Cerec Omnicam 5.0.0、PS:Primescan)がマスターモデルの印象採得に使用された。印象採得は各グループで10回繰り返された(n=10)。従来の印象体にはタイプIV石膏を注入し、実験用スキャナー(inEos X5)でデジタル化を行った。すべてのデータセットは、standard tessellation language(STL)ファイル形式で取得され、それぞれの分析のために全顎歯列、前歯部または臼歯部のいずれかの領域でカットされた。それぞれの領域の真度と精度の値は、(90–10)/ 2パーセンタイル値を使用する特別な3D測定データ評価ソフトウェア(GOM Inspect)で三次元(3D)重ね合わせ法を使用して評価された。一元配置分散分析(ANOVA)またはKruskal-Wallis検定(α= 0.05)を使用して統計分析を行った。結果は、μmで中央値と四分位範囲[IQR]値として示される。結果:統計的有意差は、in vitroで全顎および部分歯列印象法のテストグループ間で認められた(p <0.05)。全顎歯列でのin vitroの真度は16.3 [2.8] μm(CO)から89.8 [26.1] μm(OC4)の範囲であり、in

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