新時代の歯周外科
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PeriodontalSurgeon’sBible図17g,h フラップ内に結合組織を挿入し,上皮のカラー部と受容側のマージンをマイクロレベルで適合させ,8-0縫合糸で固定した.マイクロスコープによる拡大視野下でなければ,このような寸分違わない適合は達成し得ない.図17i 術後の口腔内所見.移植片の上皮は受容側の歯肉と完全に調和している.審美性の向上のみならず,刷掃しやすい歯周環境が獲得された.gh切開:歯肉退縮部①と隣在歯の歯肉溝内切開より起始するsubmerged flap②を,MGJを越えて形成し,それぞれを歯間乳頭下③で貫通させtunnel flapを形成する.遊離結合組織移植:上顎口蓋より上皮付きの結合組織を採取.露出部の形態に合わせて上皮部をトリミングし結合組織を供給側より遊離させる.その後,受容側に挿入し,マイクロレベルでフラップと適合させる.縫合:8-0ナイロン糸を用いて④懸垂縫合を行い,移植片の角化上皮部とフラップとを単純縫合⑤にて等間隔に縫合する.①⑤⑤⑤⑤④④③③②154

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