マイクロデンティストリー YEARBOOK2020
4/6

69別冊the Quintessence 「マイクロデンティストリー YEARBOOK 2020」PART1PART2PART3PART4臼歯部多数歯ラバーダム防湿におけるパンチング位置と防湿範囲の考察りも短いほうが良いことが示唆された. 実験2-2ではカーブの影響について観察した,カスタムは実験2-1で結果が+,+,+,+となっていたが,Rのカーブに沿わせてパンチングすることにより+,0,0,0と結果が改善した.一方,カスタムのカーブに沿わせたRの幅では0,0,0,-であった.この結果から歯間距離が適切であれば,カーブの違いはあまり関係ないが,歯間距離が不適切な場合は内側のカーブのほうが結果は改善するため,臨床においては歯列弓に対して内側のカーブを描くようにパンチングをするほうが良いことが示唆された. 実験1,2から,全体的なパンチング位置は防湿側と逆側に10mm,理想的なパンチング距離はRの図8 左R-理想的な距離,右カスタム-理想的な距離.図9 左R-理想的な距離,右カスタム-理想的な距離.カスタムは,しわが多い.図10 左R-理想的な距離+#15にクランプ,右カスタム-理想的な距離+#15にクランプ.カスタムでは頬側にわずかにしわができている.

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る