はじめての矯正歯科技工
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hi54脚部の屈曲法図5-5j 咬合面観.第一大臼歯の維持チューブの近心から脚部へ向けて屈曲できた.図5-5h, i h:斜め上方に屈曲した脚部を維持チューブに戻し,脚部をしっかり押さえた状態でアダムスプライヤーの先端でマーク部を把持し,斜め上方から隣在歯の歯頸部に向かって押し付ける要領で曲げる.脚部の近心が前歯に接触するような場合は脚部の近心部をあらかじめ上方にカーブさせておくと良い.i:維持チューブの近心から屈曲できた.図5-5f マークした位置をアダムスプライヤーで把持し,指で脚部のワイヤーを斜め上方に曲げる.図5-5g 斜め上方に屈曲した.図5-5k 側方面観.屈曲後さらにプライヤーで脚部を歯頸部に適合させる.主線 主線はまず歯列弓を観察し平均的なアーチ型をイメージして,ワイヤーの両端を手指で把持し,初めにワイヤーの中央に緩やかに力を加え歯列弓の前方をイメージして緩やかな丸い状態にする. つぎに中央から左側に力をかけるようにして(右手を下方にさげながら)中央より1~2cm左側に力を集中するようにして曲げる.同様に左側を下げながら左と同様にして中央から右側のカーブを形成する.

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