はじめての矯正歯科技工
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cadbe37第4章 ワイヤー屈曲の基本と維持装置上顎のアダムスのクラスプでの注意点脚部の咬合面から床方向へのクラスプの屈曲法図4-11a 上顎のアダムスのクラスプによる粘膜の損傷(矢印).とくに上顎の最後方歯では注意が必要である.図4-11b 頬側面と間隙(点線の幅)は最大で2.0 mm程度とどめる.図4-10a〜e a:③の印で下方に屈曲する.b:④の印で床内の位置を保ちながら下方に屈曲する.粘膜との距離は約1.0mm程度離す.c:最後方歯の遠心部では発育による萌出を予測して,ワイヤーの位置を決める.⑤では弾力を生かす空隙が必要.d:遠心脚部の屈曲が完了.e:脚部を粘膜方向に直角に屈曲してレジンと粘膜との空間を設け切断し,断面を平坦にする.⑤③④ab合では,サベイラインを参考にループ部の位置を決定するのが良い.アダムスのクラスプの屈曲法 図4-7a〜g,図4-8a〜eにアダムスのクラスプの屈曲法の2法を示す. アダムスのクラスプの咬合面・脚部方向への屈曲 図4-9a〜fに咬合面方向のクラスプの屈曲法を,つぎに図4-10a〜eに脚部の咬合面から床方向へのクラスプの屈曲法を示す.

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